基礎中の基礎は労働基準法。労基法は労働者を守るための法律です。
こんにちは。
労働関連法について、何から始めようかと思ったら、「労基法に決まってんだろ!」と一喝されたビートルです💦
そんなわけで、最初の口語訳は労基法(労働基準法)から手をつけようと思います。
その前に、
「労基法ってよく聞くけど、そもそもどんな法律なの?」
ということから。
厚生労働省のホームページにある「労働基準法の基礎知識」によると以下ように定義されてました。
労働基準法は、正社員、アルバイトなどの名称を問わず全ての労働者に適用されるルールです。
なるほど、わかりやすい。
けどこれが法律の文章となると、以下のようになります。
第一条 労働条件は、労働者が人たるに値する生活を営むための必要を充たすべきものでなければならない。
○2 この法律で定める労働条件の基準は最低のものであるから、労働関係の当事者は、この基準を理由として労働条件を低下させてはならないことはもとより、その向上を図るように努めなければならない。
うん、わかりにくい!
同じ法律について、言い方ひとつ・見方ひとつでここまで変わるんですよね💦
この法律の口語訳は別でやるとして、今回は最初に書いた通り労基法の概要について掘り下げます。
そもそも労基法の大原則は、働く人を守るための法律ってことです。
なので、法律を守るのは人を雇う立場の人。
つまりは社長とか役員(取締役)とかに対して、「この法律を守ってね」って言ってるわけです。
正確には、労基法を守るのは任意ではなく強制なので、人を雇う立場の人は絶対に守らなきゃいけない。
よくいうブラック企業が問題なのは、この法律に違反しまくっているから。
法律違反なので見つかれば一発アウトなのですが、働いているところの実態って書類とかの証拠に残りにくいし、ブラック企業の側もわかってやってたりするので表面上(書類上)はちゃんと働かせてますよ〜って書類を偽装してたりもするし……
たまに「法律はそうだろうけど、うちの会社は〜〜って決まってるから……」という話を聞くのですが、その解釈はチョット待って!!
1つの事柄について、会社の決まりと労基法の2で規則が決まっている場合は、
絶対に労基法が優先ですから!!!!
ものすごい極端な例を挙げて説明します。
・日本という国では、人を殺しちゃいけないってルール(法律)があります。
・Aという会社のルール(規則)では、成績が悪い社員は殺してもいいとなってます。
この場合、A社では成績が悪い社員を殺してもいいでしょうか?
…
……
………
ダメに決まってるじゃん!!
だから会社のルールと法律が被った時は、絶対に法律優先なんです。
けど、人を殺すとかは極端だけど、例えば残業代が出ないとか、有給休暇がもらえないとか、「我慢すればなんとかならなくもない」みたいなことだと、働く人が我慢しちゃって問題にならない(問題にしない)でまかり通ってたりするのが現状……。
「そーは言っても、細かいルールを全部守ってたら仕事が回るわけないだろ!」
ってゆー社長さんの怒りの叫びもあると思います。
そりゃもちろん、正論だけでは会社は回らない。
正しいことをしてれば良いってもんじゃない。
ルールを守っていれば幸せになれるほど、世の中は単純じゃない。
少ない資金、限られた人員を何とかやりくりして、毎日朝から晩まで仕事をして、それこそ寝る間も惜しんで、ギリギリのところで経営をしている社長さんはたくさんいる。
だから、矛盾するような言い方だけど、労基法を守ってないからアウト! というのも違うと思います。
でも、労働者を守ることを考えずにがむしゃらに仕事をしてるだけじゃ、遅かれ早かれ人は離れるし、そうなると今よりもっと大変になると思うんです😞💦
何が言いたいかって、しっかり法律を理解した上で、人を雇う側と雇われる側双方が幸せになれるところで線を引いけたら良いと思っています。
ワークライフバランスとかが叫ばれ始めて、転職も珍しくない時代なので、最低限の基準である労働基準法を把握することで、働き方や労働環境を考えるきっかけになれば良いなと☆
そのために口語訳が一役を担えたら嬉しいです😃